火球(火の玉)は地上に落ちてくる危険がある?どんな音がする?

本日の早朝、西日本の上空に火球(火の玉)が流れ落ちてきたことが話題となっていますね。
報道された動画で見ると火球(火の玉)はかなり強烈な光を放っており、まさに火の玉って感じでキレイでした!
だけどそんな光が強いってことは地上に落ちてくる危険はないの?落ちてくるときの予兆としてどんな音がするの?と、あなたも気になりましたよね。
今回はそれらをお調べした結果をご紹介いたします。
火球(火の玉)とは
火球(かきゅう、fireball)とは、一般に-3〜-4等級よりも明るい流星の事である。火玉(ひだま)とも言われる。大気中で蒸発したものも、隕石となって地表に落下したものも、一定以上の明るさで光れば、どちらも火球と呼ばれる。なお昔は、隕石となった火球を、隕星と呼ぶ事もあったが、最近はあまり使われない。
引用:wikipedia
流星の中でも特に明るいものを火球と呼ぶようです。
ツイッターでは火の玉と呼ぶ人が多い印象でした。
石が空気との摩擦で燃焼して降ってきているわけなので、火の玉というネーミングは直球ですね。
火球(火の玉)は地上に落ちてくる危険がある?
火球が地上に落ちてくる危険はほぼありません。
米国テューレーン大学の資料によると、任意の1年で隕石の落下で死亡する確率は、最大で250,000分の1だ。地震(130,000分の1)や竜巻(60,000分の1)、洪水(30,000分の1)、飛行機の墜落事故(30,000分の1)、自動車の衝突事故(90分の1)で死亡する確率のほうがはるかに高い。
引用:WIRED
その他の災害に見舞われる確率よりはるかに低いので、考えなくて良さそうですね。
そもそも防ぎようがないという…。
火球(火の玉)はどんな音がする?
火の玉の音を聞いたという人はすごい音だったと話しているようですが、実際どんな音がしたのでしょうか。
調べてみたところ、火球のような隕石は音速を超えたときの衝撃波によって、時には民家の窓ガラスを割ることもあるとのこと。
落雷のような音で、ドーン!という大きな一撃が来るみたいですね。
隕石によって衝撃波が発生するのは、地上からの高度70~20kmが中心です。
それより高い高度では大気が薄いので大気に伝わる衝撃が弱くなり、また地上から20km以下のところでは火球の速度が遅くなるため衝撃波が発生しなくなります。
そのため音が聞こえたという位置から、火球が落ちていく地点はかなり離れた場所になります。
火球の音が聞こえた位置であればある程度安全ということですね。
また、火球の光と同時に音がしたというケースもあります。
本来、光速と音速の差があるはずなので、音のほうが遅れてくるはずです。
それが同時に音がやってきたというので、これは衝撃波の音ではなく電磁波の音だと考えられています。
詳しい原因は不明のようですがシューっといったこすれるような音がするみたいですよ。興味深いですね。
まとめ
- 火球が落ちてきて被害にあう危険は、他の災害よりさらに低いため気にしないほうが良い
- 火球が落ちてくるときの音は衝撃波によるドーンという大きな音
- 電磁波などへの影響でシューという音が聞こえることもある
映画「君の名は。」のような隕石が落ちてくることは数百年に一度のことですので、まず気にしなくて良いでしょう。
おそらくそこまで大きな隕石であれば今の科学力で事前に観測することができるようにも思います。
ただ火球が近場に落ちてきたときの衝撃波はとても大きくなることがあるようですので、大きな音でパニックになって物を壊してしまったなんて失敗はしないように気をつけたいですね。