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日本画ってどんな筆がいる?筆選びの極意とは

2018/11/22
 
筆
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日本画に興味をお持ちの方こんにちは、元日本画学生のWQWQです。

なにごとを始めるにも「道具からこだわりたい」と思う人って多いですよね。

まさに私のことなんですが。

初めて大学の授業で日本画を描くぞってなったときに、道具ばかり悩んで肝心の絵が全然描けてませんでしたね(笑)

今となってはいい思い出ですが、これから日本画を始めたいって方も必ずぶつかる問題だと思います。

今回は日本画の筆選びについて、私の考えを書いていきたいと思います。

 

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描いてからが筆選びの基準になる

 

選ぶってことは決めるための基準がいると思います。

でも日本画描いたことないから基準なんてわかんないですよね。

じゃあ描いてみなきゃ。

いつ描くか?

いまでしょ。

もう小中学校で使ってた絵筆でもいいんですよ。

なくしたなら文房具屋さんで買ってください。

最初のうちは専門の画材屋さんで買う必要なんてないんです。

まずは描いてから筆を選びましょう!

 

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描いて思った。コレはいい!

 

私が日本画を描いてみて思ったこと。

「まあコレはあったほうがいいな」

  • 刷毛(はけ)
  • 面相筆(めんそうふで)

大きいサイズの制作をする場合は大きい刷毛があったほうが良いでしょう。

下塗りや画面を水でぼかしたり洗ったりするのに使います。

連筆っていう筆をつなげた刷毛みたいなものもあるんですが割といい値段しますし、刷毛のほうが丈夫そうでサイズの幅も大きいので私は刷毛だけでいいかなと思ってます。

面相筆は日本画の細い筆のことです。

細かいところを描くとき流石に刷毛では厳しいのでこの面相筆を使います。

要は大小のサイズは揃えときたいね!ってことです。

人によってはずっと細かく描くとか、デカイ筆しか使わないとか、用途によって欲しくなる筆は変わると思います。

自分が書きたい絵のために、筆を揃えていきましょう。

 

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筆の種類は動物の種類

 

いわゆる日本画の画材屋さんで売っている筆ってこんな感じ。

面相筆

毛の部分は動物の毛でできているんです。

しっぽとかおなかとかの毛を採取して作られています。

そのため結構硬いものからふわふわなものまでピンきりです。

一度大学に日本画の筆作り職人さんが来られたことがあるんですが、そのときに様々な動物の毛を紹介してもらいました。

リスの毛なんかを集めるんですが、走り回って引きずっていた部分の毛はボロボロなので使わないとか条件があるみたいです。

なんと動物だけでなく人間の毛を筆にすることもあります。

ただし生まれてから一度もカットされたことのない毛でなければいけません。

赤ちゃんの毛ですね。

私も子供が出来たら髪の毛を筆にして、子供が大きくなったときに贈ってあげたいと思います。

そういう自分の髪の毛だとかで愛着が湧くと、使っていくうちに馴染んでこれじゃなきゃダメだってなるかもしれませんね。

それも筆選びの基準になると思います。

 

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筆がなければいけない?

 

狸やらイタチやら、いろいろと筆を使ってきた私ですが、ある日ふと思い立ちます。

「これ筆使う必要ある?」と。

日本画の絵の具って使うときに膠液と合わせて手で溶くんですが、溶くたびに指についた絵の具を洗うなり拭き取るなりしなきゃいけないんです。

その手間!

耐え難かった私は指についた絵の具をそのまま和紙に塗りつけて描きました。

他の色に変えるときは手を洗う必要がありますが、これでかなりストレスが無くなり筆が進みました。

筆じゃなく指ですが。

出来上がった絵がコチラ。

渦呼吸

日本画って習い事のように上品に描くっていう印象が強かったんですが、私はどちらかというとパネルに岩の粒や和紙をちぎって固めたような物質感が強くでている絵が好きなので、指で絵の具を乗せるという荒さが性に合っていたようです。

調べてみたら指で描いたものを指頭画というらしいですね。

なんだか格調高い感じでカッコいい響きだ…。

 

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まとめ

 

結局自分に合っている筆は自分の感覚を頼りに決めていいと思います。

まずはドンドン描いていって、もっとこうしたかったという部分が出てきたら、それが実現できる筆を探してみるといった順番でやってみましょう。

道具選びってそういうものですよね。

私なんか筆ではなく指で描くという選択を取りましたからね。

日本画はこの筆じゃなきゃいけない!なんて堅苦しいものではありませんよ。

絵は自分が楽しく描けるのが一番ですので、自分が使っていて楽しい筆を探してみてください。

 

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